東京駅から出発する人気の寝台特急サンライズ出雲。B個室寝台1人用(シングル)下段を利用して、出雲まで行ってきたので、個室の内装や乗り心地、備品をはじめ車内の様子をレポートします。
B個室寝台1人用(シングル)下段の内部
サンライズ出雲のB個室寝台1人用(シングル)下段に泊まりました。下段の個室の扉を開けるとこんなかんじ。ベッドは1960mm×700mmという大きさ。人ひとりが横になるだけの個室といったところ。余分なスペースが一切ありません。小さなデスクが右側にありますが、ノートPCを置くには狭すぎてごはんを食べるときに使えるかな、程度のサイズ感です。あと女性ならメイクができるくらい。
いちおう足もとには靴の着脱ができるスペースくらいはあります。着替えはここで身を捩りながらするか、ベッドの上で行うか。当然ドアを閉めて行うので、だいぶ窮屈感があります。大きなキャリーケースで来てしまうと置き場がありません。スリッパは備え付けものがありました。
ベッドの隅の壁には車内案内図、窓側にはラジオ、照明、目覚ましなどのコントロールパネルがありました。
下段の窓から見る視界です。在来線の線路を走るので、ホーム側の部屋になってしまうと、停車しないにしても東京駅から続く品川や横浜など各駅で混雑するホームの人々からこちらが丸見えに。
そんなわけで残念ですが、窓はほとんどシェードを下ろして過ごしました。
B個室寝台1人用(シングル)下段の自室への出入りにはカードキーなどはなく。自分で暗証番号をセッティングして認証する仕組みです。
B個室寝台1人用(シングル)下段のアメニティ
ほとんど手ぶら状態ででかけたサンライズ出雲の旅。どんなものがアメニティとして用意があったのかというと。
寝巻き(水色のストライプ)、枕、毛布。それとさきほどのスリッパ。
部屋のグレードによっては別のアメニティもあるようですが、個室シングルだとこれだけです。タオル類や洗面具はないので、自分で持ち込まないといけません。乗車してみて、持っていくとよいなと感じたトラベルグッズは別記事で紹介しているのでご参考ください。
B個室寝台1人用(シングル)下段に乗った感想
良かった点と悪かった点を箇条書きにしてまとめてみました。
サンライズ出雲の良かった点
- 個室なので気兼ねなく寛げる
- 思ったよりも隣の物音が聞こえず、静かで快適
- 狭いところが大好きなので落ち着く
サンライズ出雲のイマイチだった点
- ベッドが薄く、車輪と線路の振動がかなり響いてくる
- 揺れがそこそこあって、熟睡しにくい
- 駅のホーム側の個室だと、通過時に乗客と目が合うのでカーテン必須
もともと眠りが浅いタチなので熟睡できず。今回は下段の個室でしたが、上段の部屋はさらに揺れが大きくなるそうで、下段も上段も乗り物酔いしやすいタイプだと振動が体に残ってしまうかも。そんなこともあろうかとビールもたっぷり飲んで寝床に入りましたが、それでも熟睡には至りませんでした。
その他、サンライズ出雲の車内
B個室寝台1人用(シングル)下段以外の車内はどうなっているのでしょうか。出発前に時間があったので、ちょこちょこ車内を撮影してみました。
サンライズ出雲で一番安い「のびのび座席」は指定席料金だけで利用が可能。いわゆる雑魚寝かと思ったけれど、ささやかな仕切りはついているんですね。間仕切りでカーテンがあります。
上段と下段を行き交う階段。滑り止めもついていました。
上段のB個室寝台1人用(シングル)がある車両。ホテルの廊下をもっと細くしたような作り。ウッディな色味の内装なので、寝台列車の無機質な雰囲気が一切ありません。
シャワールームはプリペイトカード式で利用ができますが、いつも大混雑。朝5時など早起きしてから利用するか、出発してすぐに利用するかが穴場の時間帯です。
車内販売はありませんが、ドリンクの自販機はあります。
夜中に東京駅を出発して、寝ているだけで出雲へ到着するサンライズ出雲の旅。出雲旅行で頻繁に利用したいだけでなく、出張で翌朝早くに東京に帰りたい人には岡山から乗車したりといったテもあるかと。今回はB個室寝台1人用(シングル)を利用しましたが、思ったよりも手足も伸ばせるので快適でした。翌朝快適に目覚めるために、振動や物音に過敏な人は耳栓をしたり、ドリエルのような軽い睡眠導入剤を飲むとよいかもしれません。
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