「広州に来たら、やっぱり食い倒れ!」と意気込み、着いた当日の夜に寄ったのが連香楼。もとは茶館として、1889年(清朝・光緒25年)に創業した老舗で、今では 飲茶の名店としても知られているそうです。
ハデハデな「連香楼」の店内に圧倒される
第十甫路という繁華街にある「連香楼」の店舗。例えていうなら新宿歌舞伎町のような賑やかさ。異国情緒漂うギンギンのネオンが目印です。
1階は月餅などの中華菓子を売るお土産物ショップ。箱売りだけじゃなく、1個から気に入ったお菓子をテイクアウトできます。お土産に中華菓子を買って帰るのもおすすめ。
「連香楼」の店名の「蓮」にちなんで、蓮の花のシャンデリアが燦然と輝きます。
よくよく見ると、至るところが蓮モチーフで装飾されているんですね。金ピカなのも中国らしい。
隠れミッキーのように蓮がいる店内。朝の飲茶は混雑すると聞きましたが、夜19時過ぎにはブラっといってもすぐに入れました。日本からの団体ツアーで広州を訪れると、この「連香楼」が昼食会場になることも多いそうです。
とりあえず、一杯飲みながらメニューを決めることにしました。おそろしいことに、このビール瓶の底が平ではなく、最悪の安定感じでいつ倒れるやらと泣きそうでした。
パンチがある連香楼のメニュー表
「連香楼」の規模に相反して客が少ない時間帯だったのか、横に3人ほど店員がベタ付きで世話をしてくれました。一人で入ってくる外国人が物珍しいのもあるのでしょうが、なにかと話しかけてきたりちょっかいを出してきたり。4日ほど滞在してみてわかったのですが、広州の人はかなり人懐っこいようで、どこのお店に行ってもこんな感じでした。
漢字の国なので、なんとなくわかる上に写真付きメニューだとだいたいの料理名はわかろうというもの、値段も安い。連香楼海老餃子とチャーハン、排骨の甘ダレ焼きなるものを注文してみました。
しかしメニューの写真がなかなか強烈。豚の丸焼きの盛り付けにミニトマトを目に添えているとか・・・
鶏のスープはこんな有様です。「まるごと鶏のスープ、乳白色の温泉仕立て」みたいな様相に、鶏の無念さを感じさせてくれました。でもこれ、連香楼だけじゃなくて広州ではスタンダードな盛り付けのようです。
連香楼で味わった料理いろいろ
塩気のきいた楊州チャーハン。パラパラとしたお米に野菜がたっぷり。
メニュー写真とは随分違う盛り付けですが、海老餃子。プリップリの餃子が美味。皮もツルンとしていながらモッチリ。
排骨はほとんどが骨で、骨をしゃぶるような食べ方でいただきました。濃い目のオイスターソースに香辛料がきいてビールが進みます。
広州に滞在中、あちこちのお店に行っては飲茶をいただきましたが「連香楼」の味はほかのお店に比べると個性がないような。というよりも食の広州、レベルが高いお店が多すぎるのかもしれません。