「北園酒家」「広州酒家」と並び、広州三大酒家と呼ばれている「泮渓酒家」。人口湖がある広い公園・荔湾湖に隣接していて、湖畔の景観を楽しみながら食事ができるエリアもあり、世界のVIPの接待にも使われるお店だそう。
造りが重厚感があって豪華!泮渓酒家に入ってみる
伝統的な中国の邸宅風の入り口をくぐると、広くて明るいエントランスに。メッキなんでしょうが金ピカで派手な内装が中国っぽいです。高級店ながら来ている地元の人の服装はご覧の通りのジャージ。おかげで気後れせずに軽装で入店できました。
受付の壁には泮渓酒家を訪れた有名人たちの写真がドーンと。
飲茶ランチは入って右手の広間で食事をするようです。奥行きがあって体育館のような広さでしたが、13時のピーク時でもなかなか混雑していました。
泮渓酒家のメニューはこんなかんじ。シートは別にあり、食べたい点心にチェックを入れて店員に渡します。テーブルに運ばれた点心は上の写真のようにバツが書き込まれます。
菊の花の蕾を使った菊花茶ですが、お花の花びらが見えますかね? 爽やかな香りが楽しめて美味しいお茶でした。ビールを頼んだのですが、お茶も頼まないといけないようで「それだけじゃダメ!」と言われました。まあ、飲茶ですもんね。
午後からもたっぷり遊ぶので、お腹をしっかり満たしておこうとお粥を頼みました。小サイズなのでちょうどいいかんじ。油条という揚げパンが載っていました。タマゴとキノコが優しいお味でした。
春巻きも大好きなのでハズせません。小ぶりのサイズで3本なのでペロリと食べられました。旨味たっぷりのオイスターソースが美味でしたよ。
変わったところで、ドリアンのパイをいただきました。ドリアンて悪臭で有名ですが、ぜんぜん臭みもなくてさっぱりと美味しい餡でした。ほんと広州のパイはなにを食べても美味しい。
食後には広い店内を探検してみた
ついつい食べ過ぎてしまうのが飲茶の困ったところ。満腹になりすぎて、腹ごなしに店内を散策することにしました。泮渓酒家には今回通された広間以外にも、荔湾湖公園の景色を楽しみながら食べられる宴会場や船上客室もあるそうなんです。
ちなみに店内の見取り図もありました。赤いマルを付けたのが先程食事をしていた広間です。
この広さ、まるでちょっとしたテーマパークのようですよ。
この奥に見えるのが湖に停泊している船で、晴れた日の景観も素晴らしいのでしょうけど夜は提灯に明かりが灯って風情たっぷりなんですって。予約しないと入れないのかなあ。ランチ時には使用されていませんでした。
小さな邸宅風の個室は、離宮をイメージしているのでしょうか。鬱蒼と茂る木々がまたいい味出しています。
繁華街の喧騒から隔離され、静かに食事を楽しみたい人に喜ばれそうな雰囲気です。入り口の広間とはずいぶんな違い(笑
一人旅ではとても利用はできませんが、夜のコースも味わってみたいお店でした。ここは像型点心と呼ばれる野菜で鳳凰や龍を作る細工物を得意とするお店だそうで。今度は誰か誘って円卓を囲みたいなあ。
このお店はここにあります
泮渓酒家
[map]151 Longjin W Rd, ZhongShan QiBa Lu, Liwan Qu, Guangzhou Shi, Guangdong Sheng, 中華人民共和国 510175[/map]