ハリーポッターのファンには有名な、ロンドンのセントパンクラス駅。1868年に開業した駅で、ヴィクトリア朝ネオ・ゴシック建築と呼ばれる建築手法で建てられた趣ある駅舎は独特の存在感を放っています。この駅に直結したホテルが「セントパンクラスルネッサンスロンドンホテル(St. Pancras Renaissance Hotel)」です。
ユーロスターの駅を見下ろせるお部屋に泊まってみたい! という想いから、奮発してジュニアスイートを予約。2泊3日の滞在で感じた所感やお部屋、ホテルの様子をレポートします。
「セントパンクラスルネッサンスロンドンホテル」予約の注意点
このホテルの特色のひとつに、ユーロスターの発着レーンを眼下に見下ろせる眺望が挙げられます。ただし、それはスイートルームのみのお話。「セントパンクラスルネッサンスホテル」でいくつかある部屋タイプのうちBarlow Wingでは、この景観を観ることができません。
上記の写真の銅像の背後、レンガ部分がスイートルーム。ここのお部屋に泊まることでユーロスター発着を観ることができます。
「セントパンクラスルネッサンスホテル」の客室
今回、せっかく泊まるならと奮発してGrand Junior Suitesに滞在しました。スイートルームというわりには質素な内装です。
ベッドは広々していましたが、なぜか2泊の滞在中に一度もベッドメイクに来てもらえず。特に次の間があるわけでもなく、そこそこの広さです。
ワークスペースも小さいながら備わっていました。
ネスプレッソがお部屋にあり自由にカプセルを選んで飲める仕組み。でも、正しい手順を知らない人が使うのは無理があるようで。最初は洗浄のため、カプセルをセットせずにショット。2回目にカプセルからコーヒー液を抽出して、3回目はカプセルを取ってまた洗浄のためにショットするんです。ところが、最初に出てきたのは茶色く濁った液。その後何度やっても濁った茶色の液が出てくるので、しっかりとメンテナンスしていないことがわかりました。フロントに英文で取り替えてくれるよう頼んだものの、替わることはありませんでした。
お部屋からの景色です。早朝7時過ぎに撮影したので、人も少ない駅舎の写真を撮れました。
お風呂は湯船の高さが結構あって。172cmと長身の私でもまたぐのに一苦労。手すりもないので、ちょっと危ないです……。
洗面所の様子。石鹸やボディソープ、シャンプー、リンスなどは一通り揃っていました。なぜか歯ブラシはなかったです。
RENというメーカーのアメニティ、これが髪はさらさらになってすごくよかったです。自然派コスメとして愛用者も多いとか。買ってくればよかったなあと今更にして残念。
「セントパンクラスルネッサンスホテル」のラウンジ
スイートルームの利用者が出入りできるラウンジです。朝食はパンやスクランブルエッグ、ベーコン、ヨーグルトが並びます。日中はケーキやクッキー、甘いデニッシュ、サンドイッチなど。夜は22時ごろまで空いていて、軽食とお酒が楽しめます。
食べ物類はセルフですが、ドリンクはすべてスタッフがサーブしてくれます。紅茶やコーヒー、ジュース、アルコールなど豊富なので滞在中の飲み物はほぼここでお世話になりました。
ラウンジへと通じる通路は、専用のキーカードを持って出入りします。
「セントパンクラスルネッサンスホテル」の宿泊雑感
ホテルに2泊3日で滞在してみた感想をまとめてみました。
[box class=”box28″ title=”泊まってよかった点”]
・お部屋から駅舎の様子が観られるのはテンションが上がる
・駅直結なので朝から駅ナカショップでお買い物しやすい
・ユーロスターに乗り降りしやすい
・ホテルスタッフがフレンドリー
・建物が外観も内観もやっぱりステキ
[/box]
[box class=”box28″ title=”よくなかった点”]
・2泊の滞在中に一度もベッドメイキングがなかった
・すべて絨毯が敷かれているので、キャリーバッグ2個持ちには移動が大変
・大きなホテルなので出たり入ったりの移動が大変
[/box]
これはどのランクの部屋に泊まっても共通することかなと思います。Grand Junior Suitesに限っていえば、値段に対しラウンジ利用以外にサービスが充実しているわけではなく。朝食やドリンク代が浮くとはいえ、夜も軽食のみ提供なので外で食事せざるを得ずレストランがわりに、といった使い方は少々厳しい。眺望代だけと考えると、コスパは相当悪いというのが率直なところです。「このホテルに泊まってみたい!」と思うならば、スタンダードルームで充分ではないでしょうか。
この記事が誰かのお役にたちますように。
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