新型コロナの影響で、夫婦で巣ごもり生活をしながらのテレワーク。仕事は外で、家の中ではリラックスといったON/OFFのメリハリをつけにくい環境下になってしまいました。夫と2人きり、24時間顔を突き合わせて仕事をしていると、だんだんと互いにストレスを感じるように…。それでも喧嘩せずに過ごせるよう、共働き夫婦で決めた在宅勤務のルールはこんなかんじです。
在宅勤務のコツ1:起床や食事時間を決める
会社員の夫が出社する9時に合わせて、これまで朝は8時起床をして送り出していました。でも、夫もテレワークになり、当初は夫婦でずるずると寝坊して10時過ぎに起きてそのままPCの電源をオン。のろのろと仕事を始めて、あっという間に午前中が終了。そのままお昼を食べ、午後にエンジンがかかり夜23時まで仕事をする生活になってしまいました。
2人で話し合い、出社時と同じく8時に起床をルール化。通勤にかかっていた1時間分を夫は携帯でニュースを見ながら一日のタスクをさらい、わたしは洗濯をしたり軽めの朝食を用意したり。10時には各自仕事をスタート。起床時間だけでなく、昼食や夕食の時間も12時と20時半に固定して2人揃って食事時間にはテーブルにつくようにしました。
タイムスケジュールを守って仕事をしたら、夜は20時には業務終了できるように。テレワーク前は夫の帰宅を待ってから夕食を摂っていたので毎日23時前後でしたが、食事時間が2時間も早くなりました。食後にのんびり、夫婦で宅飲みしてくつろぐ余裕をもてたので会話も増えた気がします。
在宅勤務のコツ2:夫婦の業務をシェア
夜ごはんを食べながら、翌日の会議や業務の状況をシェアすることにしています。家のなかの仕事場所は夫がリビングのソファ、わたしは地続きの和室。2人ともNDA(機密保持契約)を取り交わした案件を抱えているので、ZOOMを使った会議などでは耳にするべきではない事柄も。
たとえば14時から会議ならば、その時間はどちらかが作業場から一番遠い寝室で作業するか、場所を変えずともヘッドフォンで音楽を聴いて作業をしたり。
わたしも電話取材の際に、目の届くところに夫がいるとやりにくく……。その時間帯は別の部屋に行ってもらうようにしています。当日突然「あのさー」と言われるよりも、前日に把握しておいたほうが相手の状況を踏まえて自分の仕事も段取りしやすいです。
ほかにも、11時から会議なら昼ごはんの時間を調整して13時にしようとか、クライアントを交えた大事な会議がある同時刻に宅急便の時間指定が重なるなら時間変更するなど。ネットスーパーを頼む際にも避けたほうがいい時間帯を事前に確認をしています。こうした互いに配慮し合うことで、仕事の手が止まらなくなりました。
在宅勤務のコツ3:運動もちゃんとする
出張や旅行では、撮影しながら徒歩で街歩きをしていたわたし。夫も毎日片道1時間の出勤は階段の上り下りもあり、軽い運動になっていました。在宅勤務になって、2人とも運動する機会が激減。お腹も減らなくなるし、なんとなく体も固くて疲れが取れないような。
このままじゃよくないよね、と2日おきに近所をウォーキングすることにしました。新型コロナの不安もあって、出かけるのは夜の22時半。隣駅まで歩いて戻る、または隣駅にある24時間営業のスーパーに行って買物して帰ってくる。喋りながら遠回りをして往復2時間かけて歩いて帰るだけで、軽く汗もかいて夜もぐっすり寝れるようになりました。
天候の都合でウォーキングができない日には、湯船にお湯をはって水分をたっぷりとってからの半身浴。お風呂上がりに軽くストレッチをすると、肩のハリが少しラクになりました。
在宅勤務のコツ4:時折、料理をサボる
朝はカフェオレだけで済ませ、昼は仕事場の近くのお店に出かけて外食ランチしていたわたし。夫は職場近くのベーカリーでパンを買って出社したら、メールチェックしながらモグモグ。昼は職場の人とオフィスの近くでランチをするので、平日は夫婦揃って食事をするのは夕食のみ。
つまり、わたしが家で料理するのは1日1回だけでしたが、在宅勤務になってからは1日2回に増えました。夫は料理ができないので、食事の支度はすべてわたしの担当です。
料理は嫌いじゃないのに、食事のメニューを1日2回考えるのがしんどい。ぐったりしていると夫から「料理の回数が増えているんだから、UberEats頼むとか手抜きしていいんだよ」と言われ。お言葉に甘えて週に2回は行きつけのお店でおいしいテイクアウトを頼むことにしました。
本日の夕ごはんは、いつものお店でバラちらしを注文&テイクアウト。
「スペシャル仕様にしておきましたよ!」といわれ、家で開けてびっくり。なんと酢飯2、海鮮8の割合😆😆
慌てて追加で酢飯を作って、お腹いっぱいになりました🥢 pic.twitter.com/WlQjPjh374
— 大浦春堂|編集者・トラベルライター (@OhuraSyundo) May 14, 2020
知り合いの編集者さんも、旦那さんが料理できないのでランチだけでも冷凍食品やお惣菜を駆使して負担を減らしたそう。お料理は苦手という旦那さんがいると奥さんの負担は偏りがち。家事を頑張りすぎて気持ちが折れてしまうより、適度にサボってイライラしないこと。これがストレスフリーのコツかなと思います。
在宅勤務のコツ5:仕事道具の置き場所を作る
フリーランスのわたしは自宅に仕事部屋がありますが、会社員の夫はリビングか寝室で業務を行うようになりました。おかげで会社のデスク周りに置いていたノートPCやマウス、ガジェット類がそこここに散乱するように。仕事の合間にいじるゲーム機やマッサージグッズなど、ちょこちょこと買っているようでモノは増えていくばかりです。
最初こそ「置きっぱなしにしないで、片付けて」と言っていましたが、考えてみたら数時間後にまた使うものばかり。いちいち片付けるのは億劫だという気持ちもわかります。そもそも本来は会社に置いていた仕事道具だけに、家のなかに収納場所そのものがなかったのです。
そこでフェルト製のバッグを用意し、業務が終わったらすべてここへまとめて入れてもらうことに。
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仕事道具が散乱することもなく見た目もきれいだし、リビングにあっても寝室にあっても馴染むので、床に出しっぱなしでもスッキリします。
わたし達はこれまでも同じ職場で働いてきた同業夫婦なので、在宅勤務と巣ごもり生活で24時間一緒でもストレスはないと思っていました。でも外に出られない、気分転換しにくい環境でずっと仕事だけをして変化のない暮らしをすると、些細なことで不満がたまることがわかりました。
どちらかが我慢をし続けてストレスを蓄積するより、話し合って改善をする。それが夫婦の在宅勤務を円滑にするポイントかもしれません。