このブログに限らず、モノを写真に撮る機会が多くあります。白い背景だったり、ビビッドな色の背景だったり。掲載いただく媒体も異なるので、毎回同じような絵にならないよう手持ちのグッズを増やして対応しています。おかげで「写真がかわいいですね」と言っていただくことも増えてきました。撮影で実際にどういう背景や小物を使っているのかまとめておこうと思います。
写真術その1:背景のバリエーションを増やす
写真の印象を大きく左右する背景。真っ白な背景の写真を好む人も多く、特に撮影でバリエーションにこだわらなければ白い背景紙をビッグカメラやAmazonなどで1巻用意するだけでも十分です。
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本格的なものはちょっと、という人は100円ショップや文房具店で買える模造紙も活用できます。
専門店の撮影板を買う
雰囲気を変えてこんな写真を撮るときには背景のバリエーションは持っておくと重宝します。撮影に使う板はベニヤ板などをホームセンターで購入して、ペンキを塗るだけで簡単に出来上がります。
とはいえ、このためだけに塗装の用意をするのも面倒だったり、近くにホームセンターがない、大きい板だと車がないと持ち帰りも難しい……。そんなときはテーブルフォトの撮影ボードを販売しているネットショップで買うのが手軽です。
[sanko href=”https://cherrybeans.jp/” title=”自然塗料・写真撮影用スタイリングボード・トールペイント通販 チェリービーンズのショッピングサイト” site=”チェリービーンズ” target=”_blank” rel=”nofollow”]
私が持っている2枚の撮影ボードは、このチェリービーンズさんで購入したもの。先の明太子の写真やお土産画像などでも多用しています。ちょっと高いんですが、白いカスレが風合いが出てお気に入り。
棚板を並べる
ほかにも本棚やシェルフ用の棚板を何枚か買って、撮影時に並べる方法も。大きな板一枚だと立てかける場所が必要になりますが、棚板なら撮影後バラすだけ。棚の上に収納しやすく保管場所の心配がありません。
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紙製の背景シートを用意する
私が使っている撮影ボードを例にすると4人がけテーブルの半分くらいの大きさで、使わない時にはリビングの隅に立て掛けてあります。動物を飼っていたり小さな子どもがいるお宅では、立て掛けて置くだけでは倒れる心配もあるかもしれません。
撮影するモノが比較的小さいのなら、紙製の背景シートが安価でおすすめ。A3サイズあれば比較的、食品や雑貨、書籍、コスメなど汎用的な物撮りができています。
これは300COINSで販売されていた、撮影用グッズ。シート6枚程度が組みになっていて、厚手だしとにかく使い勝手が抜群でした。今は終売してしまったようですが、タイルや木目調など似たようなものが100円ショップで扱いがあるそうです。
ほかにない柄を探すなら「haiqei 」という専門ショップがあります。
深く、鮮やかなブルーは手持ちの背景にないもの。これだけで旬っぽい絵面になるのと、シャビーな質感も小物を引き立ててくれてお気に入りです。1枚600円と安価で手を出しやすいのも魅力です。
[sanko href=”https://www.haiqei.com/” title=”背景紙の専門店 ” site=”haiqei” target=”_blank” rel=”nofollow”]
AmazonでELECOMから似たような撮影シートも販売されています。どんな雰囲気で撮影したいか、絵面にあわせてシャビーなペンキ、アンティーク風の板、レンガ、大理石などの柄を選んで見てください。
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100円ショップの厚紙も使える
LIMIAに寄稿した際に使った写真です。背景紙には100円ショップの色画用紙を使用しています。食べ物の撮影はシミができる心配もあり、汚しても惜しくない100円ショップの色画用紙なら気負わず使えます。
千代紙、和紙も使える
拙著『神社とお寺 おいしいお詣りスイーツ』(講談社)で使用した写真ですが、100円ショップの赤い画用紙に和紙を組み合わせています。和モノを撮るときに柄物をひとさし入れると雰囲気を変えられておすすめです。
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写真術その2:明るい午前の光を利用する
ナチュラルに明るい、自然な写真を撮りたいので撮影は午前中。自宅のリビングで窓辺に置いてあるダイニングテーブルを台にしています。
厚紙を二つ折りにしてレフ板にし、窓から入る自然光をバウンスさせて撮影。これだけでもかなり影が飛ばせるのでフラットな写真を撮ることができます。以前、市販の照明が活きる撮影ボックスやらスタンドも買ったのですがやっぱり自然光のほうがきれいで。写真の好みだとは思いますが、これだとセッティングも早く手軽なこの方法に落ち着きました。
フラットレイという背景紙セット
フラットレイというInstagramなどSNSに投稿するのに使えるおしゃれな背景紙をまとめた小冊子があります。柄も旬で素敵なものが多く、カットして1枚のシートのように使えるのが特徴。
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インスタグラマーさんを中心にSNS上でも話題になって、1冊購入してみたものの、私はほとんど使いませんでした。キャンディや口紅のような小さいモノを撮るなら活躍するアイテムですが、私が撮りたいモノをのせるとはみ出てしまい。サイズが不適合でした。
写真術その3:彩りをプラスオンする小物を用意する
このブログでは、モノを単体で置いて撮影していることが多いのですがお仕事のテーブルフォトでは小物も多用しています。例えばJR東日本の旅メディア「びゅうたび」に寄稿しているトラベル記事では、いろんな物撮りを披露しています。
参考記事 社寺ライターがオススメする、神社のかわいいお守り5選【関東編】※外部リンク
これは使っているものを公開するとこんな感じです。
使った費用は300円ほど。それでもこれだけかわいくできるので、小物は見かけたらちょこちょこと買い足しています。
モービル飾りって、こういう糸と糸でフェルト製の飾りを繋いで吊るすものなんですが、買ってきたら糸をカットして単体で使うようにしています。
写真術その4:食器は普段づかいと分ける
これはLIMIAさんに寄稿した記事ですが、明太子の使用シーン例としてクラッカーやチキン、クロワッサンを用意してコーディネートしました。食べ物撮影ではバターナイフや下に敷いた木の板など、食器を引き立てアイテムとして頻繁に使用します。
器が好きで細々と集めていますが、普段使いの器と撮影用は混在しないよう食器箪笥ごと分けて保管。カメラが微細なキズもしっかり捉えてしまうのです。撮影後のお皿は使用したものが1枚だったとしても食洗機に入れて洗い、キズがつかないように管理しています。
写真術その5:ちゃんとアイロンをかける
ブログ用の撮影でしたが、キッチンマットのような布も数種類もっておくと雰囲気を手軽に変えられます。ただし、使用する直前にアイロンをしっかりかけるのがポイント。生活感溢れるシワシワな状態や折り目が付いていると、被写体のメインとなるものに目が向きにくくなってしまいます。
[tensen]
良くも悪くも印象を大きく左右する写真。手間はかかりますが、明るくきれいな絵面で撮るのが肝心です。私も原稿とセットで撮影を引き受ける機会は多いのですが、プロのカメラマンのような装備はしていません。誰でも揃えやすい、基本的なアイテムだけでやりくりしているのでぜひ参考にしてください。