上海のガイドブックには必ずといってもよいほど載っている「梅龍鎮酒家」。古めかしい外観写真がムードたっぷりでステキだったので、建物見学と周恩来や世界のVIPが愛した四川料理を味わいにランチを食べに行ってみました。
本とはだいぶ違う、ディープな「梅龍鎮酒家」の外観
「梅龍鎮酒家」の目の前には日本のデパート・伊勢丹があり、周囲は近代的な建造物がいっぱいあるエリア。でも「梅龍鎮酒家」があるのはその通りを挟んで向かいにある、古い時代に建てられたレンガ造りの家屋が今も現役で使われている下町のような場所でした。
「梅龍鎮酒家」の建造物も同時期に建てられたのでしょうか、周囲の建物に溶け込むようにありました。
この記事の最初の写真が、ガイドブックで載っている角度。夜はライトアップされるので、映画に出てきそうなムーディな建物なんですけどヒキで見るとこのとおり。駐車スペースは誰も整理しようとしないので、ランダムに停まっていて奥の車はどうやって出るのかな、、といらぬ心配もしてみたり。だいぶ想像していた外観と違いました(笑
古い映画セットみたいな「梅龍鎮酒家」の赤と金の派手な内装
1938年創業の「梅龍鎮酒家」、店内も色んな意味でクラシックでした。
廊下には1930年代の上海の風景写真のほか、世界の著名人が来たときの写真が飾ってありました。
広州のレストランもそうだけど、中国ってこういうの掲示するの好きね。シェフは国家特級の資格をもつ四川省出身というから、味の期待も高まります。
平日のお昼時なのに「梅龍鎮酒家」の大テーブルは満席状態!
親族なのか友人なのか、大勢で楽しそうにごはんを食べる様子は見ているだけでもホッコリ。宮廷のようなピッカピカの内装は重厚感があって、これまでに来た中国の料理店のなかでも群を抜いてゴージャスでした。
さて、メニューはなんと液晶端末!
これまで北京や広州など中国の主要都市を旅してきましたが、初めて中国で液晶端末での注文を経験しましたよ。英語や日本語はなく、中国語オンリーですがアイコン表示があるので直感的に操作できました。
一つひとつのメニューは写真付きなので分かりやすいし、カートで注文内容と金額を確かめてから確定できるので結構これは便利かも。世界の要人が来たわりには値段も手頃です。ただフカヒレスープを飲もうと思っていたのに、注文が5人前からでした。無念。
中国は基本的にすべて大皿料理。みんなでシェアして食べるので、一人で来ると飲茶が有り難いのだけど「梅龍鎮酒家」にもちゃんとメニューがありました。
四川料理だけど、辛さはややマイルド
はじめて行った中国旅行、北京で食べた四川飯店の麻婆豆腐。「こんなに美味しかったっけ!? これまで食べた麻婆豆腐とは全然違う!」と泣きそうになって以来、中国旅行では必ず一回は麻婆豆腐を食べるようにしているわたし。「梅龍鎮酒家」でも麻婆豆腐をオーダーしました。
蟹味噌とフカヒレのスープです。じつは蟹がニガテで正直「ウーン」だったけれど、せっかく勧めてくれたので断りにくく。それにフカヒレに後ろ髪を引かれていたのでオーダーしてみました。蟹味噌の風味が濃厚で、蟹好きさんは喜ぶお味かと。苦手な私は半分迄食べるのがやっとでした。