豫園商城の中心地にあって、荷花池と九曲池のふたつの池にまたがるようにして建つ「湖心亭茶楼」。お買い物や散策の休憩にぴったりのロケーションで、美味しい中国茶をゆったり味わえました。
周りの喧騒から離れて、静かにお茶をいただける「湖心亭茶楼」
豫園商城は上海人いわく“日本の浅草”。あえてレトロに作った古き良き中国の雰囲気を味わいながらお買い物や食事が楽しめる人気の観光スポットです。なにしろ中国全土や海外からも観光客が来るので、午前も午後も人でごった返し。「歩き疲れたな~」という時に、利用したいのがこの「湖心亭茶楼」です。
1855年に開業した上海でも古いお店に数えられる「湖心亭茶楼」。国賓が上海に来た際にも立ち寄った歴史がある、由緒ある茶館だそう。
「湖心亭茶楼」の入り口です。内装は清の時代の伝統的な家屋で統一されていて、外国人には嬉しいフォトジェニックなスポット。混雑時を除いて、おもに2階のフロアに通されてお茶をいただくことが多いそう。
昼間の時間帯は遮る建造物もないので、重厚感あるインテリアでも明るい雰囲気。
湖心亭茶楼の窓からは池の周りを一望できます。日本だとこれだけ混雑する観光スポットのど真ん中にあるカフェって、いつ行っても行列ができてるような気がするんだけど、湖心亭茶楼の中はガラガラ。ちょっとだけ静かに過ごしたい時にはぴったりの息抜きスポットですよ。
湖心亭茶楼に来たらこの中国茶を堪能して
メニューは龍井茶や烏龍茶、菊花茶といった日本でも人気の高い中国茶がずらり。でも、ここに来たらオーダーしたいのがポットのなかで花が咲いたように開く工芸茶。熱湯を入れると茶葉の中から花が開くように造られたお茶で、1980年代後半から登場したまだ歴史としては比較的日の浅いお茶です。
どうですか、この美しさといったら! 大輪の菊の花が咲きました~。
お茶を頼むと無料で付いてくるお茶請け。梅やカリンの砂糖漬け、そしてなぜかうずらの卵。
チータラみたいなコレは、厚揚げみたいな味わい。お茶は一緒にポットも添えて提供されるので、一杯だけでなく二杯、三杯と楽しめます。菊の爽やかな香りに癒やされました~。