京都市北区にある大正5年に創業した和菓子舗「嘯月(しょうげつ)」。初代は虎屋で修行を積んでいるそうで、店頭に菓子のつくり置きをしないことでも知られています。今回は予約方法と実際に注文したお菓子の内容について紹介します。
前日までに予約必須。「嘯月」で注文したお菓子とは

「できたてを提供したい」という店主の想いから、商う生菓子はすべてが事前の予約制販売。その理由を次のように語っています。
「生菓子が美味しいのは、つくってから一日くらいの間でしょう。ですから、あらかじめお客様からご注文をいただき、お客様が買いにこられる時間帯に合わせておつくりします。いちばん食べごろのものを買っていただくために、当店ではつくり置きは一切いたしません」
京名物百味會 http://www.kyomeibutuhyakumikai.jp/shop/syougetu.html より引用
予約は電話で行います。和菓子は季節にちなんだものが多く、桜餅や柏餅のようにその季節だけにつくられる和菓子というものもあります。「嘯月」でも季節ごとに作るお菓子が異なるため、例えば雑誌に掲載されたお菓子やInstagramやblogといったSNSで紹介されたものをオーダーできないこともあります。
そのため、初めて注文する際にはあれこれと「この菓子はありますか」「雑誌で見た◯◯という菓子は」などと聞くのではなく、電話口では「生菓子を5つ」など具体的にほしい個数をお伝えし、中身はお任せにするのがスマートかなと思います。

通年作られている、きんとんや山みちを入れていただけるか確認するのも◯。山みちは長く1本で作って切り分けるそうで、複数の注文が入ると作っていらっしゃるそうです。
受取日と受取時間を伝えたら、予約完了です。
予約した上生菓子5つ


上生菓子はどれも購入した日が賞味期限。日持ちがしないので、食べ切れる量の注文を。店頭へ受り取りに行くと、白い小箱が入った紙袋を用意していてくださいました。


なかにはいっていたのは、山みち、きんとん、秋の山、薯蕷饅頭、ウイロ。訪れたのは秋口でしたが、山みちも上部を秋の紅葉を表現しています。
見た目の美しさに食べるまえに惚れ惚れと写真を撮らせていただきました。どれも品のよい甘さで、お茶とよく合います。季節ごとに違うお菓子がいただけるので、京都に訪れるごとに予約する楽しみができるといえましょう。
このお店はここにあります
〒603-8123 京都府京都市北区小山下花ノ木町49
予約電話 075-493-1812
定休日 日曜・祝日
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