大阪の地下鉄堺筋線「北浜駅」近くに残る1912年に建てられた洋館「北浜レトロビルヂング」。ここでは現役の文化財の建物のなかで、英国式のアフタヌーンが味わえるとあって連日大人気です。今回は「北浜レトロ」のアフタヌーンティーや行列を避ける狙い目のタイミングについてまとめます。
「北浜レトロ」が入る北浜レトロビルヂングとは
「北浜レトロ」が店を構える洋館「北浜レトロビルヂング」は、明治45（1912）年に「株友会倶楽部」という株式関係者のための集会所として建てられました。地下1階、地上2階建てのイギリス式の洋館で現在の大林組の設計・施工による建築物です。
真向かいにはNHKの朝ドラ『あさが来た』でその名が広く知られた大阪の実業家・五代友厚の銅像が建つ大阪証券取引所があり。来所の際には、メンバーの歓談の場所として使われてきたであろうことが想像できます。
大阪に残るレンガ建築としては、最古の部類に入るといわれるほど歴史的な価値が高く国登録有形文化財に指定されています。現在の建物は平成9（1997）年に大規模な改修工事を終え、往時の姿を今に伝えています。
アフタヌーンティーの予約が取れなくても、レトロ好きなら建物は必見の価値あり。
アフタヌーンティーは2階のティーサロンでいただきますが、1階は紅茶やオリジナルのお菓子を販売。紅茶やお菓子を買いに訪れてみては。いかがでしょう。
「北浜レトロ」の予約とおすすめ時間帯
予約が可能なのは平日のみで、お店へ直接電話をして予約をします。一週間前など直前だと希望日や希望時間には予約が取れないことが多く、早め早めの手配がおすすめです。土日は予約を受付していないため、直接店頭へ行って並ぶことになります。
かくいう私も予約がなかなか取れず。夜の時間帯だと比較的取りやすいのですが、明るい時間帯に行きたくて。結局、平日の開店時間15分前に向いましたが、すでに長い行列が。一人での来店だったため、空いている中央の丸テーブル席の端っこに運良く入れた感じです。
「窓辺の席がいい」「友達とゆっくりお茶を楽しみたいから個テーブルがいい」など、希望があるならやはり予約がおすすめです。
「北浜レトロ」のアフタヌーンティー
注文したのはアフタヌーンティー（3,200円）です。飲み物にケーキ、スコーン、フィンガーサンドウィッチがついたセットで、ケーキやスコーン、飲み物はメニューブックから好きな種類を選ぶことができます。
器はWEDGWOOD、机の上の敷物はウィリアム・モリスと英国風。ロンドンでいただくアフタヌーンティーとは違い、ホームメイド風のどこか懐かしい味わいのケーキです。
たっぷりのジャムと生クリームが添えられたスコーン2種。軽い口当たりだなと思っていたら、クロテッドクリームはオプションになっていました。
ハムとキュウリのシンプルなサンドウィッチ。あっさりした味わいで、ボリュームのあるケーキのあとにちょうどよいサイズと味わいです。
人気の北浜レトロのアフタヌーンティーですが、どちらかというと初めてアフタヌーンティーを味わう人や、体験したい人向けの感じかな、と。ケーキはとてもおいしいのですが、本場のアフタヌーンティーと比べてしまうと物足りなさも少々。
とはいえ、手軽にイギリス風を味わうには使いやすいお店だと思います。
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