【旅行記】1泊2日で行った弾丸ハノイ旅のことをまとめる

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東南アジアの湿度を避けて、冬季にあたる12月にハノイを旅してきた。といっても、師走の仕事の合間を縫っての旅なので、たった2泊3日の短い滞在。それも3日目は早朝便で帰る弾丸トラベルだ。それでも初めて旅するベトナムは刺激的で面白さ満点だった。

目次

1日目:21時半 ハノイ・ノイバイ国際空港に到着

ベトナム航空のセールで4万円弱という格安チケットを買い。夕方の便で羽田空港から一路ハノイへ。6時間ほどの移動時間でも、課金して足元広々シートをゲット。エコノミークラスの狭さも気にならず、快適に過ごすことができた。

特に遅れはなかったけれど、気になったのは入国に時間がかかったこと。成田発のベトジェットエアも同じ時刻に到着し、ほかのエアラインも続々と入港。ベトナム国籍を有する人と外国人とのレーンは分けられていたけれど、とにかく長い行列で。ICチップがついた旅券が通れる自動ゲートは、キャビンクルーしか通れないらしい。おかげで20時50分に着陸したというのに空港を出られたのは21時半を過ぎていた。弾丸だからとタイムスケジュールをギチギチに組んでいたら、初手から躓くことになるなあという印象。

空港からホテルへGrabで移動

空港からホテルへは、Grabで車を手配した。空港にはもちろんタクシーも停車しているけれど、ハノイの移動なら断然Grabの利用がおすすめ。行き先をアプリ上で指定でき、決済もクレカで済ませられる。言葉が通じない国でも目的地へスムーズに移動できるのがおすすめの理由だ。

4人乗りの乗用車から7人乗りのバン、スクーターなど選べる車種も豊富なので大人数での移動にも対応できる。滞在中、そこら中の道が混雑することが多いハノイでは、2人乗りでのスクーター移動が何より早かった。安全も配慮してヘルメットをちゃんと貸してくれるのもいい。

ホテルチェックイン後、繁華街に繰り出す

ハノイ市街の日系ホテルに宿を取っていたけれど、空港周辺の混雑に引っかかり。ここでも移動に40分以上と無駄に時間がかかってしまった。チェックイン後、邪魔なスーツケースを部屋に置いて薄手のパーカーに着替える。「ハノイの冬は寒いよ」との先輩トラベラーの言に騙され厚着をしてきたものの、実際にはそうでもなく。半袖にジャージやパーカー程度で十分だった。そのくらいでいい気候のはずなのに、現地の人はダウンジャケットを着込んでいる人が多く歩いていた。夏が暑すぎると逆に寒さに弱いということなのだろうか。

22時半 ターヒエン通りでベトナムビールを飲む

再びGrabを使って、ハノイの繁華街・ホアンキエム地区にあるターヒエンへ繰り出す。細い路地にはどこの店の前にも所狭しと簡易テーブルと椅子が並べられ、さらには各店内から重低音がギンギンしたクラブミュージックが洪水のごとく流れてくる。そして利用しているのは殆どが金髪碧眼の欧米人で、アジアンは2割程度だ。こういう雑踏が楽しいのだろうか。

ただでさえ狭い路地裏の道路を即席テラス席にしていて、大人2人がなんとか通れるような通路しかない。だから通り抜けるのは一苦労。あっちからもこっちからも人は一方通行ではなく流れてくるし、棒手振りやカートを押した物売りも強引に入ってきて、テラス席の外国人に物を売って歩く。まるで年末年始のアメ横か築地場外のような様相だ。熱気があるどころじゃない、ただのカオスな人混みだ。移動で疲れた体にムチ打ち、現地のおいしいものをアテに冷たいビールを飲むつもりが、とんだ目にあっているなとここへ来たことを後悔しつつ、店を探す。

数百メートル歩いて、道幅が広いエリアに出た。ここでなら落ち着いて食事ができそうだと入店。といってもご覧のとおり、簡易的なテーブルに子供のおもちゃのような椅子があるだけの店だ。それでも大音量の音楽と人混みがないだけ幾分マシなのである。座るなり渡されたデザインが異なる5種類のメニューシートが気になり、観察していると自分の店で作るものもあれば、提携先からデリバリーしている様子。つまり、それぞれの店のメニューシートがここに集積しているわけだ。合理的にもほどがある。

やっと定番の揚げ春巻きをアテに冷たいビールを飲めた。酸っぱ辛いタレをディップすると、この味はタイでも食べたような。そういえば私、勢いで来たけれどタイ料理もベトナム料理も苦手な部類だったことを一口食べてみて思い出した。

2日目:9時 朝ごはんはPho Thin(フォー・ティン)へ

けたたましいクラクションが早朝から鳴り響くハノイ。ホテルは大通りに面していたせいか、夜明け前から騒々しくて起こされてしまった。日系ホテルだけあって、NHKからテレ朝、日テレなど在京キー局はほぼ観れる。鳴り止まないクラクションに二度寝を諦めて、ベッドの上で朝の情報サイトをぼんやり眺め、不在中の日本の様子を伺い知ってからスロースタートした。

行くと決めていたフォーの名店、Pho Thinは早朝から営業しているが9時過ぎに到着。それでも店内は満席で、3人家族のテーブルの端っこにお邪魔させてもらう。店内は博多の豚骨ラーメン屋のような脂っこい匂いが充満している。フォーというとあっさりした鶏ガラベースのスープだと思っていたのに、出てきたのはギットギトのフォー。ベースは牛肉のスープだが、牛タンやのテールスープとも韓国のコムタンスープとも違う。家の近所にあるなら通いたくなる味で、すっかり気に入ってしまった。なんだ私、ベトナム料理食べられるじゃないか。人懐っこいおじさんが池袋にも2号店として出店していると教えてくれた。このおいしさ、帰国したら日本の2号店も行かねばなるまい。

10時 市場で買い物を楽しむ

朝食でお腹を満たした後は、旧市街の市場が密集しているエリアへ。ガイドブックにあったオーダーメイドのサンダルが作れるという靴屋通りから散策を開始。お目当ての「ギアハイン」という店は、いくつかあるデザインパターンを選ぶとその場で甲の高さに合わせて木台に打ち付けてくれるらしい。

勇んでやってきたものの、甲のパーツに好みのデザインがない。ビーズやキッチュなビニールの造花がてんこ盛りなデコラティブなものばかりで、シンプルなものがないのだ。「これはどうだ」「これもあるよ」と、色々勧められたが何も買わずに店をあとにした。何足か買うつもりで意気揚々出かけただけに、ハノイ旅の最初のがっかりは間違いなくこの店だ。

その後も街をぶらぶら歩く。ハンバック通りで独特の墓石や骨壷を見たり、辻売りしているバッチャン焼きの店も覗いた。安くてかわいいデザインの皿や丼があったが、なにしろ厚手で重い。家を住み替えした際に普段使わない皿はすべて処分したばかりだ。ここで買った皿は家でなんの料理に使うのだと自問自答してみる。ぱっと思い浮かぶものが何もないので立ち去ろうとした時、店番をしている老婆が奥に置いてある皿をいくつか持ち出し見せてきた。長い間、雨ざらしになっていたから皿は泥だらけ。老婆もバツが悪かったのか無言で店の奥に戻り、ジャバジャバと水を流して洗う音が聞こえてきた。買わずに店を出るには今しかないが、申し訳なさから足が動かず。結局、ピカピカに磨いて出された皿の中から1枚だけを選んで買ってしまった。何に使うんだこれ。

手書きの模様がかわいいバッチャン焼き。雑貨でも並べてディスプレイ用にしようか

苦笑いしながら重い皿を抱え、伝統工芸品の店やいかにもベタな土産物のTシャツ、コピー品などを見て歩く。気がつくと雑貨やココナツのお菓子などを買っていてカバンはパンパンに。市場はカードが使える店と使えない店が半々といったところ。日本円で3万円分だけ両替してきたドンは残りわずかになってしまった。まいったな、明日までもつだろうか。

行きたかった伝統工芸品の専門店にも寄れた。「クラフトリンク」という店は市場街からは離れた場所にある。ハノイの伝統工芸品がまとまっているから、手仕事の気の利いたお土産が欲しい人にはぴったりだ。

12月の渡航とあって、バッチャン焼きのクリスマスオーナメントが手に入った。ほかにもネックレスやインテリア、雑貨、服飾などもあり、かわいい雑貨好きなら覗いてみることをおすすめしたい。

13時 お昼はベトナム家庭料理の店でワンプレートランチ

昼はベトナムの家庭料理が食べられる「Com Pho Co(コム・フォー・コー)」をチョイス。民芸調のテーブルと椅子が並び、いかにもベトナムの大衆食堂っぽい雰囲気だ。コース料理もあるが、店頭のショーケースから好きなお惣菜を選んでごはんにのっけてもらうワンプレートランチにした。

スパイシーなものが好きなので、バジルとチキンを炒めたものや豚の角煮、カレー味のじゃがいも炒めなどをのせてもらう。料理名はわからなくても、見た目でなんとなくわかるし指を指すだけで注文が通るのがよい。ベトナム料理が苦手な私が食べても、不思議とどれもおいしかった。炒めものがおいしくておかわりしたら、喜んでくれて大盛りになってしまった。こういうところがアジアだなあと思う。

15時 おやつに本場のバインミーを食す

ベトナムに来たからには食べようと思っていたもののひとつが、バインミーだ。パンやサンドイッチは嫌いじゃない。最近ではうちの近所にも店ができているが、まずは本場の味を現地で試してみたかったのだ。

バインミーの店はハノイの至るところで目にした。写真のようなチェーン店のようなものもあれば、露天もあり、飲み屋にもあった。肉がたっぷりサンドされたものやパクチーたっぷりの野菜サンドなど、具もタレもそれぞれに異なる。しかし、どこで食べてもパンはほぼ同じだった。外側はかりっとしているがフランスパンよりもソフトな歯ごたえで、中のパンはとても軽いから具がボリューミーでも腹に溜まらないのだ。ちょっとしたオヤツや朝のさっと食べられる軽食にはちょうどよいのかもしれない。

バインミーを食べていたら、どこからともなくやってきたお兄さんが靴を勝手に脱がし、手持ちのスリッパと取替ている。なんだなんだと見てみると、靴の修理屋さんらしい。手慣れた手付きでサンダルの破れているところを補修し、裏のゴムがすり減っているところもさくさく直していく。

最後に靴を元のように履き替えさせたら、なんと料金は860,000ドン(日本円で5,200円ほど)だという。冗談じゃない、そのサンダルはタイの夜市に出かけて600円で買ったものだ。金額を交渉し、半額の2000円程度で折れてもらった。お兄さんはニカっと笑うと手にしたお札をポケットにねじ込んで、何処ともなく消えていった。日々こうして稼いでいるのだろうか。本来なら絶対に払わない金額だけど、憎らしいくらい仕事が丁寧なのが気に入ってしまった。その仕事代として泣く泣く払ったが、今にして思えばもっと高い靴を履いておけばと悔やまれる。

16時 スーパーマーケットでお土産のお買い物 

バラマキ系や地元感のあるお土産物を安く買うなら断然スーパーマーケットだ。ハノイ市街でよく見かけるWinmartはスーパーマーケットだが、どちらかといえば日本でいうまいばすけっとのようなもの。広くはないが飲み物やお菓子を買う程度にはちょうどよい。

ベトナムは地物のビールが豊作で、ついつい色々と屋台でも飲んだけれどお土産でも買った。333と書いてあるビールはこれでバーバーバーと読む。店でも「バーバーバー!」と銘柄を叫ぶと瞬時にビールが来た。なぜこんなことを知っていたかというと、Netflixのドラマ「コブラ会」に登場するビールだからだ。こんなふうに映画やドラマのストーリーのなかで見たものを手にとって味わえるのが、個人的には旅の醍醐味のひとつであると思っている。

ほかにもレモン塩やクノールのスープの素を買おうと思ったのに、結局手に入らず。あれ、大規模じゃないとないのかな。

17時 トンズイタン通り(Tống Duy Tân)で飲む

ブラブラと買い物して飲んで食べてしていたら、夜になってしまった。今度はハノイのもうひとつの夜の繁華街、トンズイタン通り(Tống Duy Tân)でビールを飲むことに。昨日のターヒエンよりも人でごった返しておらず落ち着いて飲めた。

プリプリしたイカとエビ、野菜炒めがたっぷりのった焼きそばなど、酒のアテだけでなく食事系もいろいろと。韓国の焼肉や中国の火鍋などもあり、商売のターゲットはアジア旅行中の欧米人なんだろうなと。どこの店も出てくるメニューに大差なく、いわゆる日本の居酒屋メニューのような定番があるのかもしれない。

見回っている警官。あまり強面タイプはいなく、フレンドリー

居酒屋は23時までの営業と聞いていて、パトカーにのって警官が取締りには来る。しかし、やることは緩めだ。店の主人が電気を消したり、テーブルと椅子を片付けるフリをすればやり過ごせる。姿が見えなくなると、何事もなかったかのように店員が再び注文を取りに来るのが面白い。

ターヒエンのバカ騒ぎとはまた違う、落ち着いた夜の雰囲気を求めるなら断然トンズイタン通りがいい。

3日目:早朝にチェックアウトし空港へ

ホテルのフロントマンが、朝は通勤ラッシュで道が混むから1時間前に出たほうがいいという。8時半の便で帰国するため、念には念を入れて5時半にGrabで配車し空港へと向かった。ところが早朝過ぎて道はガラガラ。30分で到着してしまった。

ハノイの空港は狭いわけではないが、出国ゲートを通過してしまうと先にある店は比較的少ない。ローカルの雑貨や菓子を扱う店がチラホラあるのと、カフェやダイニング、バーガーキングなどが点在していた。早く到着しすぎて時間を潰すのに困った。

初めてのハノイ旅、その感想

これが弾丸ハノイ旅の全貌である。ぶらっと行って飲んで食べて買い物して、それなりの濃度のある旅ができたのではないだろうか。

将来的には交通規制が入るという話もあるが、ベトナムは聞きしに勝るバイク天国だった。その量に驚かされたし、道路を車で走っていても、普通に野良猫のように横切ってくるのには痺れた。終始こんなだから車もスピードを出せない。ゆえにちょっとした移動距離でも時間がかかってしまうのには難儀した。

歩いていてもバイクは厄介だ。青信号になった歩道にも突っ込んでくるので、最初こそびびっていたが、慣れるとこちらも気にせず道を渡る。するとバイクは止まって待つのだから、信号ではなく人がいるかいないか、いたら待つだけなのだろう。

旧市街のゴミゴミした路地には、突如として遺構のようなものも出現する。さりとて手入れをして保存をするでもないので、朽ちた感じがまた異国情緒があってよい。

フランス統治時代の遺構もそこここに。リノベーションしてホテルになっていたり、カフェになっているものもあれば住居として活用しているものもあった。どこをみても手入れをして保存はしているのはわずかで、殆どがボロボロで使われている。いつか朽ち果てていくのが想像できるだけに、レトロ建築の愛好家にはひたすら勿体ないな~と思いながらカメラのシャッターを切りまくった。

棒手振りの行商スタイルも健在だし、生肉を辻売りしているのには度肝を抜かれた。観光客相手にべらぼうに高い土産物を売りこむ人もいれば、ハノイの人を相手に青菜や果物を売る人も。一度、カフェで甘ったるいベトナムコーヒーを飲んでいたら、幼い3兄弟がやってきて私の膝の上に子猫をのせてきた。検疫的なことは大丈夫なのだろうか、と病気の不安もありつつネコの愛くるしさに負けた。撫でたり肉球をぷにぷにしたりしていると、次は長男がガムを買えという。なるほど、ネコで関心を引くのがこの兄弟の独自の商売スタイルなのかと感心させられてしまった。

小銭がないから持っていた10,000ドン紙幣を渡すと、びっくりした様子で固辞してくる。なんと、これじゃ多すぎるのだそうだ。飲み屋で飲んでいても、くだんの靴の修理のお兄さんも、ハノイの人は人との接し方が丁寧だ。次はゆっくり時間をかけて文化財を見て回るなど3泊4日くらいで来たい国だった。

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