ほんとは別の水郷の町に行こうとしたんですけど、ホテルで世話を焼いてくれたおじさんが「タクシーを手配してあげるから、近い水郷がいい。飛行機の時間があるでしょ」と連れ出してくれたのが七宝でした。たしかに上海の外灘からも近く、行きやすい場所でした。
平日なのに人でごった返す、人気の古鎮水郷「七宝」
上海の南京東路からタクシーで30分かからない程度で到着した七宝。ここから先は車を降りて、歩きます。
古い町並みの景観に合わせて所々にレトロなレリーフがありました。
清朝の時代に開発された七宝ですが、古い建物はほとんど見かけませんでした。
左の建物はマンション。高級マンションだそうですが、清代の建築様式を取り入れたデザインでなかなかおもしろい。中心地にたどり着くまでは観光客目当てのお土産物屋が続いていました。
車を降りてから15分ほど歩いてたどり着きましたが…
うーん? どうなんだろう…
再開発の真っ最中なのか、水辺の飲食店も工事中。数件のカフェや飲食店がある程度で…しぶしぶ来た上にこの有様でちょっとガッカリ。
もっと古い町並みの情緒を味わいたかったんだけどなあ~…
お昼時なので気を取り直して食事をすることに
七宝の河の周囲は細かな路が枝分かれしていて、商店が連なっていました。雑貨を売るお店もあるけれど、なにより活気があるのは飲食店が密集したストリート。
ただ、臭豆腐のものすごいニオイが充満していて結構ヤラれます。好きな人にはたまらないんでしょうね…。
アヒルの丸焼きやタニシの煮物、包子などが食べ歩きできました。価格帯も手頃で、安いものだと5元程度なので、ちょこちょこつまんでいればお腹いっぱいになりそう。
水飴を練り固めて作るお菓子も売っていました。試食させてもらい、右端のピーナッツと水飴のお菓子をお買い上げ。甘くて香ばしくてお土産にも好評でした。
ちなみに店頭には撮影禁止の看板も多いので、撮影する際にはお店の人にカメラを指差して確認を取るとトラブル防止になるかと。
イートインで手打ち麺のラーメンを味わってみました
ブラブラと歩いていて気になったのがココ。「時間眷府」という手打ち麺のお店で、地元の人が麺だけをテイクアウトしていくんですよね。
これ、美味しいお店じゃないの? と思い。中に入って麺料理を食べることにしました。
入り口でオーダーしてお会計を済ませてから食べる仕組みで、なにを食べようか必死に漢字を読み解いていたけれど、「これにしなさい!」とオススメらしい麺をアテンドされ。どんなものが出てくるかわからないまま注文しました。
日本人が珍しかったのかカメラを指差し、手招きされて麺打ちの様子を撮影させてくれました。卵が多いのかな、それとも小麦に特長があるのか、黄色っぽい麺ですね。
アツアツのスープが入った麺を期待していたけど、ニガテなまぜそば系…。とことんツイてないなあとしょぼくれながら食べたら。おいしくて、おいしくて!!! 甘い肉味噌が合う!
テーブルサイドのニンニクと唐辛子のタレをかけると、これがまた美味しくて…。麺もシコシコと弾力があって最高。これはテイクアウトするはずだわ~と納得。上海、あまり美味しいお店に当たらなくて心が荒んでいたけれど、だいぶこの麺のおかげで回復しました。
七宝のその他の見どころは
お腹が満足したところで、帰りの道を歩きながら路地裏も覗いてみました。
地元の中学生っぽい少女が大挙して来ていたのがココ。お茶屋さんらしいのですが、願掛けの赤いリボンを巻いて願いごとを言うのがブームみたい。
なんの像だかようわかりませんが、ぐるぐる巻きになっていました。
気にもびっしり。赤いリボンがヒラヒラとしてキレイでした。
七宝の案内図もありましたが、南大門界隈が一番賑やかでした。寺院もあって興味を惹かれたものの、修学旅行生のような団体がいっぱいで、身動き取りにくく。スルーして帰路につきました。
なぜか七宝、犬がいっぱい。飼い犬でつながれている子もいれば野良なのかウロチョロしている子も。
どの子も人懐っこくて、後ろをついて回ります。店先でごはんをもらっては移動している子も。街全体が犬も家族のように扱っていたのが印象的でした。
古鎮七宝の感想まとめ
上海(南京東路)から車で30分なので、ちょっとした観光には行きやすい近い水郷という触れ込みは間違いないといえます。私のように帰りの飛行機までの空き時間に、午前中だけ観光してまわるのにうってつけです。ただし、古鎮を訪れる人の多くが期待する 古い中国のイメージを求めてくると若干、期待はずれ感が否めません。
全体がちょっとしたテーマパーク風になっているので、 屋台が豊富。割り切って観るよりも食を楽しむのもアリかなと思いました。