北京市内の南羅鼓巷というエリア。ここは古い伝統家屋が今も多く残っていて、路地裏に行くと古い映画に出てきそうな風情たっぷりのレトロな光景に出くわします。そんな外国人なら散策にも撮影にもぴったりなエリアの路地にあるのが四合院ホテル「侶松園賓館」です。
清朝の将軍のお屋敷を改装した四合院ホテル「侶松園賓館」
憧れの北京に行くなら、絶対泊まると決めていたのが四合院ホテル。高級なイメージだったけれど、意外と手頃で1泊3,000円台から。食事は外で食べたいので、素泊まりを選んで結構安く泊まれました。侶松園賓館ホテルがある南羅鼓巷は、日本でいうところの倉敷や金沢のような古い家屋を残して観光地化したエリア。
その裏路地の一角にあります。
表通りに洒落たカフェやバー、土産物屋がある一方で一本横道に入るとこんな風景に早変わり。使わない家具を放置して雑然とした感じも中国っぽいでしょう? 夜は街灯がないので、かなり不気味な通りに。夜21時過ぎまでは人通りもありますが、0時近くなると人っ子一人いません。夜遊びしてホテルへ帰る際には何度も後ろを振り返りながら歩きました。軽く泣きそうだったことは内緒。
侶松園賓館ホテルの正面玄関です。外国人が多く泊まるため、英語がほとんど通じない北京にあって、カタコトでもやりとりができました。予約の確認やサインは全部iPadだったのも面白い。
内装も中国家具を中心にしたアンティークホテルで、古い造りですが清潔でした。タオルはあるけれど寝間着はなく、シャンプーやハブラシも持参がおすすめ。
お部屋はなんともいえないカビ臭いような、日本でいうところの樟脳のような独特のニオイがありました。
四合院を象徴する中庭。2階建てのホテルですが、中はまるで迷路のよう。回廊をウロウロしていると、自分の部屋がどこかわからなくなり、何度もホテルスタッフのご厄介になりました。
レストランも併設されているので、ここで食事をするのも可能です。寒い季節だったので、テラスを利用する人もまばら。
屋根の上には中国の守り神様が。
大きなホテルとは違い、お風呂の栓が壊れていたりシャワーの出が悪いなど設備面では不便もありましたが貴重な建物に泊まれたので許容範囲内かなあ。
また次の北京旅行では四合院ホテルを探したいと思います。