北京の天安門広場近くにある前門大街は、数百年続く老舗店が集まるエリア。少し前まではもっと歴史的な古い建物がたくさん残っていたそうですが、北京オリンピックで一帯の再開発が進んでしまいました。といっても、取り壊して近代的な建物群にリニューアルするのではなかったようで。国内外からやってくる観光客向けに古い中国の情緒を体感してもらおうと、あえて伝統建築で整備したテーマパークのような街になりました。清朝の風情というより、上海のような雰囲気です。
紫禁城へと通じる正陽門(前門)の門前にある商業地域
再開発によって、写真のような清代末期から中華民国初期の町並みが再現された前門。フラフラと散策するだけで、古い中国映画やドラマに出てくる市場を散策するシーンを体感できます。奥に写っているのは正陽門の箭楼と呼ばれる建物。紫禁城の防御門として建造されたために、射撃のための窓が一面についています。
レンガ造りの建物で統一された美しいメインストリート。なんだか綺麗すぎて、テーマパークのようでした。朝ごはんを前門で食べようと9時にここを訪れましたが、観光客はすでに大勢到着していました。休みの日はもっと人出でごった返すそう。
清朝時代から続く老舗がいっぱいある前門
前門の目玉はなんといっても清朝時代から続く老舗が連なっていること。ご飯も買い物もここですべてが済んでしまいます。一軒一軒訪ね歩くだけでも半日はかかりました。北京ダックの有名店・全聚徳もあるのですが、私が立ち寄ったのは「都一処」という包子のお店です。
私の長年の腱鞘炎と肩こりを解消すべく通っている鍼灸整骨院の先生が北京・前門出身の人で、ここに来たら絶対に行けと強くおすすめされたのが都一処。清朝の名君として名高い乾隆帝も通ったと聞き、それはもう絶対に美味しいでしょ! と鼻息荒くして行ってきたのですが・・・
これ、バカウマでした・・・ (●´ϖ`●)
豚肉焼売を頼むと、この写真のようにセイロいっぱいに焼売が詰められて蒸したてが提供されます。これで46元だからホントに安い! そしてご飯に夢中になってしまい、店舗の外観も内観写真ないテイタラクです・・・。
写真の左に写る同仁堂は漢方薬のお店。1669年に創業した中国最大の漢方薬店で、最近ではガイドブックにここの漢方コスメや漢方薬のお茶がよく掲載されています。
なかには布地や果物・野菜、雑貨店はもちろん、スタバやマクドナルドなどもあって面白いです。日本では北京の浅草なんていう形容もあるのも納得です。
主要な通りは、北京らしからぬ綺麗な光景。ゴミが落ちていないのも珍しいけれど、裏に一本入ると雑然とした北京らしさがありました。
ガイドブックに載っていた七宝焼のアクセを探しに来たのに、探し当てたお店では取扱なし。というより、サイクルが早いようで、同じお店なのにオルゴールが主力商品に変わっていました。
・ 古い時代の雰囲気を味わいたい人にぴったり
・ じっくり見て回ると半日は見ておいたほうがいい
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