中国・紫禁城の文化財がなんか危機的

中国の代表的な観光スポットのひとつ、紫禁城。「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」のひとつとして、1987年には世界遺産に指定されています。気の遠くなるような緻密な細工や、広大な宮殿建築、名所の数々が訪れる人を感嘆させます。その一方で「うそでしょ?」と目を疑う光景も。

ガイドブックには載せられない、紫禁城のがっかりポイントを紹介します。

 

せっかくの文化財なのに、この扱い・・・

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現地の人の話では、かつて毛沢東が「前時代的だ」と言って紫禁城を破壊する計画があったそう。周囲から「いや、これは中国の宝だ」と諌められて破壊を免れた話があるとか。いやもう、よく残してくれた!の一言に尽きます。今では故宮博物院と名を変え、世界最大の宮殿を見ようと中国全土から毎日何万人もの人が押し寄せます。連休中には数十万人もの人出で、とても見れたものではないのだとか。

そんな観光客の人気を集める施設は、太和殿を中心とした中央の建造物群や、庭園・御花園。意外にも中国の大奥である後宮エリアは大和殿の混雑とはうらはらに、人影もまばら。つまり、じっくりと見学したい人にはおすすめな穴場なんです。

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紫禁城は1950年代に徹底的な清掃と修復が行われています。しかし、古い木造建築は定期的なメンテナンスが欠かせず、見学する人が少ない大奥エリアは定期的な手入れが追いついていないように見えました。かの西太后が暮らした宮ですら、塗装はベロンと剥がれ落ちてボロボロのこの有り様。

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庭の木も枯れ、美しい石組みの鉢は崩壊。

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敷き詰められた石畳はめくれあがっておりました・・・

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せっかく残された文化財なのに、日に日に朽ちていくこの現状はかなり残念。宮殿の至るところで、こうした時の流れに身を任せた結果、崩壊していったものが多く目につきました。

 

新しい空港施設の建築など開発が進む北京。今生きる人の暮らしの利便性も大切ですが、せっかくの人類の財産にも保護費を回して欲しいなと思わずに入られませんでした。