国内外の筆記具を扱う通販サイト「世界の筆記具 ペンハウス」のオリジナルインクシリーズである「コトバノイロ」。文具ライターの武田 健氏がプロデュースした、日本の近代文学をテーマにしたオリジナルインクシリーズです。17色のなかからレトロな青みがかったグレ-の「雪国」を買ったのでレビューします
目次
コトバノイロ「雪国」でインクカードを作成
![](https://i0.wp.com/shitoyaka.net/wp/wp-content/uploads/2021/06/R0033662.jpg?fit=800%2C530&ssl=1?v=1624782203)
『雪国』のインク名は文豪・川端康成の代表的な純文学から。トンネルを抜けると、の書き出しが印象的なあの小説です。プロデュースした武田氏によると、インクはこんなイメージで作られたそうです。
雪深い国の静寂と、人々の悲しみと情熱。
「Pen-House」公式サイトより引用 https://www.pen-house.net/category/PENT_INK_2/42386.html
作品に描かれる光と影を表現してみました。
インクカードにのった文字は通販サイト上で確認できた見本色やパッケージの色と同じ発色で、味わいのあるブルーグレイです。
![](https://shitoyaka.net/wp/wp-content/uploads/2021/06/10627-800x533.jpg)
「いろはうた」を試し書き。ガラスペンを使用していますが、たっぷりインクをつけた箇所でもレッドフラッシュは起きませんでした。
コトバノイロ「雪国」を使ってみて
しっとりとした、落ち着きのある色味でグレー好きなら納得のインクだと思います。どことなくレトロな風合いもあって、寒中お見舞いのハガキに使うインクとしても活用できそう。淡さはさほど感じないので、白い用紙だけでなく黄みがかった用紙でも視認性を落とすことなく使えるのでは。
普段、日記は青いインクで書くことにしているのですが、気分を変えて「雪国」の日もあります。ドラマチックな繊細さをもつ色で、「雪国」の購入をきっかけにコトバノイロのインクシリーズを買い集めてしまいそう。こんなインクを開発する人って、感受性がとても豊かな人なのでしょうね。
![](https://shitoyaka.net/wp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)