2013年にリニューアルオープンした銀座・歌舞伎座。以前は観劇チケットがなければ、内部をブラブラとすることができなかった場所。けれど、リニューアル後には関連グッズのお買い物や展示、飲食をする一部エリアには入ることができるようになりました。
「銀座に来たら美味しいものが食べたい!」と思うなら、総合施設「GINZA KABUKIZA」の中で食べるごはんというのも選択肢に加わりそうです。
空中庭園と一緒に楽しみたい、老舗の味
GINZA KABUKIZAの5階には、空中庭園があります。他にも高いビルが周囲には多くあるので銀座を一望と迄はいかないけれど、それでも銀座のどまんなかに和風庭園があるなんて、ちょっと小気味いいですよね。
そして、同じく5階にあるのが「寿月堂」です。 安政元年に創業した老舗の海苔店「丸山海苔店」の新しい業態で、日本茶喫茶、茶葉の販売を行っています。
歌舞伎の隈取をデザインした特製のパッケージに詰められた歌舞伎座土産も店頭にならび、奥が喫茶室という構成です。
ほかにも海苔やお茶、お菓子が詰まっているセットもありました。歌舞伎を観て帰らなくても、お土産をぶら下げて帰るだけで観劇気分を味わえそう。東京土産にもよさそうです。
喫茶室は、空中庭園をガラス越しに眺めることができる設計になっています。壁面を竹で囲った和モダンなしつらえです。
「寿月堂」は高いけど、でもその価値はある至極の味
寿月堂のメニューはお茶と抹茶セットのほかにもスイーツ、軽食などがありました。さすがにいいお値段がします。
お腹が空いている時間に行くのは危険かもしれない。美味しそうなスイーツが目白押しなんです・・・
ちょうど昼過ぎの打ち合わせの帰りに立ち寄ったので、お腹はペコペコ。アレもコレもと頼みたくなるのをぐっとこらえて、頼んだのは「築地 シーフードサンド」。スープ、デザート、冷茶がついて1,450円です。
いや、これが本当に美味しかった! サンドイッチというと、どうしてもツナやコロッケ、玉子、ハムといった洋の素材を挟んでしまいます。喫茶店やカフェで食べられるのもそうしたメニュー。寿月堂は老舗の海苔店が経営するお店ですから、和にこだわった変化球を出してきました。
名前に築地とつくのは、毎朝築地市場で新鮮な魚介類を仕入れて作っているから。いくらやフワッフワのはんぺん、エビなどの素材をわさびと海苔でサンドしています。磯の香りがフワっと漂い、絶妙にパンとマッチして予想外の美味しさでした。
この日いただいたスープは和風ミネストローネで、トマトに合わさったかつおだしの風味がこれまた新発見の組み合わせ。濃厚な抹茶クリームが巻かれたロールケーキも絶品! 洋のメニューをすべて和でアレンジしてまとめたセットに、老舗の心意気とテクニックを垣間見た気分。
ごちそうさまでした。
この施設はここにあります
寿月堂 銀座歌舞伎座店
東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座 タワー5F
[map]東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座 タワー5F[/map]