【心に栄養】「瓢亭」で食べる4,500円の贅沢な朝粥

【心に栄養】「瓢亭」で食べる4,500円の贅沢な朝粥

京都の朝ごはんとして名高い瓢亭の朝粥。本店だと6,000円、別館だと4,500円と大変高価なお粥だけど、名料亭として名を馳せる瓢亭ならその価値ありに違いない。事前に予約するのが確実と聞き、一週間前にお電話して別館へ行ってまいりました。ただし観光のハイシーズンだと、もっと時間に余裕をもって予約するのがおすすめ。さらに予約した時間に合わせてお粥を炊いているので、到着する時間は厳守です。

 

ドキドキしながら瓢亭の暖簾をくぐる

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瓢亭は本店と別館の2つの店舗があり、朝粥の提供時間とメニュー内容が異なります。行ったのは別館の朝粥で、暖簾の前に小旗がハタハタと翻っていました。なんだか入っていいのか躊躇う雰囲気です。

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暖簾を潜った先の玄関口のしつらいも情緒たっぷり。

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店構えから察すると、純和風の店内かと思いきや意外にも板張りにテーブルセットでした。これなら正座がニガテな人でもくつろいで食事ができます。大きな窓からは中庭が見える造りになっていて、朝のやわらかな日差しがとても心地よかった。  

 

瓢亭の朝粥、そのお味はいかに

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瓢亭の朝食にはメニュー表が存在しません。着席したらお茶が出され、それが朝粥コースのはじまりです。

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まずは梅湯です。お湯に利尻昆布と梅が入ったシンプルな飲み物ですが、昆布の旨味と梅の塩気がいい具合。

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瓢亭の名前にちなんだひょうたんの形をした三段重です。中には和え物、蒸し物、炊き合わせが詰められています。一段一段をばらしていくと・・・

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蓋を上げた瞬間に松茸の香りがふんわり。松茸ということは、具材は季節の食材を使用しているのでしょう。シャキシャキの壬生菜に出汁がしっかりと染み込んで・・・もう、ずっと口の中に入れていたい! どうやったらこんな美味しい出汁がとれるのだろう・・・と感動しました。

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蒸し物は大好きな鱧。そして冬瓜に湯葉、穴子と好物が続きました。

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味わっていただくって、こういうことなんだなあと思うくらいしみじみ美味しい。

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小皿に盛られた八寸には、これまた名物の瓢亭玉子に季節の取肴がのっています。

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続いてカツオの出汁が感動的な椀物。どれもこれも美味しさのあまり、あっという間に平らげてしまいそうなのをぐっとこらえ、じっくり味わいます。ああ、美味しい。

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そしてメインのお粥がやってきました。

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お粥なのに神々しいほど美しい佇まいです。

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時間をかけて水から炊き上げたお粥なのに、ご飯の粒が煮崩れていません。お米の甘みを味わいながらいただきます。香の物のあっさりした塩気とよく合いました。

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塩気が物足りないな、と感じたり口が飽いたら醤油独特のカドがない、まろやかさで出汁醤油をひとたらし。食べきるのがもったいないなあと思うほど、美味しいお粥でした。   朝ごはんに4,500円は普段なら考えられない贅沢ですが、仕事が忙しいと「高くてもいいから、美味しいものを食べて元気を出したい」なんていう、大人ならではの欲求がこみ上げてくる病にかかります。食べたからって忙しさが緩和されるわけじゃないのだけど、心が安らいで殺伐とした感情が吹っ飛びます。

美味しいものって、舌や胃袋の満足感だけじゃなく心にも栄養を与えてくれるものだと思うんですよね。 だから私はこれからも美味しいものを食べるんだなあ、きっと。瓢亭はそんな疲れた大人の女性に力をくれるお店でした。

 

このお店はここにあります

瓢亭 別館

京都府京都市左京区南禅寺草川町35

京都府京都市左京区南禅寺草川町35
 

 

編集者とか旅ライターとかやってます。御朱印と寺社旅メディア「ご朱印びと」運営中。ビールはアサヒスーパードライ派。お米は彩のかがやき派。アジアや日本をふらふら旅して、美味しいごはんをたらふく食べてます。お仕事のご依頼はコンタクトフォームからどうぞ。

【本書きました】『神様が宿る御神酒』(神宮館)、『神様とつながる暮らし方』(彩図社)、『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社・お寺』(マイナビ出版)は4刷目。

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